2011年10月30日日曜日

銀輪に花束を



斎藤純 著。

短編集。
主人公は皆若くない(と思われる)が、爽やかだ。
透明感というか。(オビには「・・透明な物語たち」とある)

表紙には、GIANTのロードバイク。

電車の中で一気読み。短編集というは、あまり好きではない(たぶん、苦手)が、この本は好ましい。

書評っぽく書けないのだが、「おもしろい」というより、人気のない田舎道を走っている様な感覚にとらわれる。
峠を登る様な苦しさもなければ、暑苦しさもない。
ものすごい疾走感もない。

心拍も高くなく、息も上がっていない。
タイヤがアスファルトと擦れる音を淡々と聞きながら、穏やかな風を感じながらペダルを回していく。
そんな感じの読み味の本。

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